「江戸名物、伊勢屋、稲荷に犬の糞」
江戸に多かったものを表すこの言葉。
さすがに現代の東京名物が犬の糞ってことはないですが、
お稲荷さんは人形町にも多く残っています。
ということで、今日は人形町周辺の寺社巡りです。

真新しいお稲荷さんがいらっしゃるのは「茶ノ木神社」。
佐倉藩主・堀田家の屋敷にあった伏見系の稲荷神社です。
周囲は再開発され、そこに大名屋敷があったとは思えないほど
様変わりしていますが、神社だけはしっかり生き残っています。

こちらは日本橋堀留町にある出世稲荷。
この稲荷神社、ある意味東京らしい、なんとも変わった場所にあります。

なんと、マンションの自転車置き場の奥にあるのです!
江戸時代は長屋の脇を入ったところにあったのでしょうか?
今は現代版長屋・マンションと共に生きている稲荷神社です。

境内(といっても四畳半ぐらい。。。)には「木遣り塚」なるものがあります。
町火消しに関わる塚らしく、背後には木製のウィンチがありました。
江戸の消火は鎮火よりも建物を壊して延焼を防ぐ「破壊消防」が基本。
だからこの様な道具が残っているのですね。

ちなみに鳥居の脇にはコインランドリー。
こんな2ショットが見られる神社はそうそうありません。。。