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股旅記

下町にお寺に温泉、鉄道、御朱印、城めぐり、古い町並み。。。さすらいの記憶。

【古寺探訪】  広隆寺 ~京都市右京区~


「梵名:マイトレーヤ」

「56億7千万年後の未来に姿をあらわす」

「日本の国宝第一号」


さて、これらのヒントから想像されるものはなんでしょうか??



正解は広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」!!
そうです。広隆寺と言えば、皆さんも歴史の教科書等で一度は見たことがある「弥勒菩薩半跏思惟像」があるお寺。今日はそんな広隆寺を紹介します。



国宝第一号!!
           
                  ↑見たことありますよね??




広隆寺の創建は古く、推古11年(603年)に帰化人形の豪族秦氏が、聖徳太子から譲り受けた仏像を祀ったところに端を発しています。平安京遷都のはるか以前からあるお寺であり、京都最古の寺院とも言われています。ちなみに国宝の「弥勒菩薩半跏思惟像」もこの時期に朝鮮半島から伝わったとされています。



仁王門



広隆寺は映画村で有名な太秦にあります。写真は広隆寺の玄関、仁王門。18世紀に建てられたもの。写真には電線がいっぱい写っていますが、この仁王門の前は京福電鉄嵐山線(路面電車)が通っているからなのです。休日には広隆寺・映画村への観光客で賑わいます。

広隆寺は数ある京都の寺院の中でもお財布に優しい寺院(笑)境内は拝観料なしで自由に見学できます(ただし、弥勒菩薩半跏思惟像がある霊宝殿は有料)。



太子殿

広隆寺講堂


境内には貴重な建築物が残っています。それが太子殿(上)と講堂(下)。特に講堂は1165年の建造で、京洛最古の建築物と言われています。太子殿は江戸時代のもので、中には聖徳太子像が安置されています。


そして、いよいよ広隆寺のハイライト、霊宝館…なんですが、写真は全くありません。撮影は一切禁止だからです。中には国宝・重文級の仏像や文化財がところせましと並んでいて、これまた圧巻。見る価値ありです!!弥勒菩薩半跏思惟像はそんな仏像たちの中心にありますが、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。「何時間でも見ていられる」なんて人もいましたが、なんとなく分かる感じがしました。
by hi-paddy | 2005-06-02 16:50 | 古寺探訪