今日は千葉県佐原市の町並み紹介。
佐原は利根川支流の小野川沿いにある町。
千葉県といっても、利根川をへだててすぐ茨城県といった場所にあります。
かつては利根川水運の物産集積地として栄え、現在でも商家や蔵が多く残っています。
水運で栄えたという意味では以前紹介した栃木と似た性格の商家町ですね。
さっそく、小野川沿いの町並みから見ていきましょう!!
川沿いの商家の中で一番目立つのがこちら。
いかだ焼き本舗の「正上(しょうじょう)」さん。
1832年(天保3)建築で、千本格子や立派な袖蔵は見ごたえがあります。
ちなみに「いかだ焼き」とはわかさぎを並べて串刺しにした佃煮です。
佐原には、他にも「すずめ焼き」なんて佃煮があります。
「すずめ」といっても、鳥ではなく、小鮒の佃煮のことですが…
川沿いを歩いていると素敵な和雑貨屋さんを発見。
「並木仲之助商店」さんです。和紙と御香の店。
建物自体は1892年(明治25)の建築。前面は昭和30年に改築したそうですが
近年、古い町並みに合わせて建築当初の様子を復元したそうです。
店を出ると偶然「さっぱ舟」が通りかかりました!!観光用かな??
さらに川を上っていくと、「伊能忠敬旧宅」が現れます。
「大日本沿海與地全図」を作成したことで有名な伊能忠敬はここ佐原の商人でした。
地図作成をはじめたのは隠居後50代になってからだとか。
人間、志を持てば年齢なんて関係ないんですね。すごい。
付近には伊能忠敬記念館や雰囲気のある茶店なんかがあります。
次回は香取街道沿いの町並みを紹介します。